一度、誰かに着られた布。
Cloth that has already been worn.

着物として、浴衣として。誰が袖を通し、どんな日に着ていたのかは、もう分かりません。分かるのは、糸の張りと、色の褪せかたと、手に残る感触だけです。
綿、絹、麻、羊毛。産地や織りが辿れるものには、辿れたところまでを書き添えます。辿れないものは、辿れないまま、美しい布として仕立てています。
As a kimono, as a yukata. Who wore it, and on what kind of day, is no longer known. What remains is the tension of the thread, the way a colour has faded, the feel of it in the hand. Cotton, silk, linen, wool — where a weave or a region can be traced, we write down as far as it goes. Where it cannot, the cloth is sewn as it is: its history unknown, its beauty not.
綿
Cotton
肌にいちばん近いところを受け持つ布。着物や浴衣、使い込まれた晒から受け継ぎます。幾度も洗われてきた綿は、はじめからやわらかく、肌になじみます。
羊毛
Wool
冬のあいだ、赤ちゃんを包む素材として。古い毛織物やニット地から、あたたかさだけを引き継ぎます。
絹
Silk
着物の中でも特に丁寧に扱われてきた素材。薄く軽く、儀礼のための一着に多く使われます。
麻
Linen & Hemp
通気性に優れ、夏の衣に多く使われてきた素材。古い麻布特有の風合いを、そのまま活かします。
着物・浴衣
Kimono & Yukata
KANNAMARIの起点となる布。一枚ごとに異なる時間と持ち主の記憶を持ち、同じものは二つとありません。